CIIDにおけるPhysical Computingにおけるプロジェクトでの作品です
地球儀に約20個のピンジャックががついています。ユーザはそれぞれの興味感心に応じてジャックにケーブルを挿すことによってその地域に関連するニュースを聞くことが出来ます。
地球儀の形状と言うのは、誰もが知っているもので決して新しいものではありません。埃を被っているかもしれませんが、家に地球儀があるという人も多いはずです。そして、地球儀を見ながら世界の国々の様子、そこで起こっている事、人々のことに思いを馳せた事がある人も少なくないと思います。
私たちの出発点は、ありふれたものである地球儀にテクノロジーを組み合わせることによって、どのような新しい、そして価値のあるインタラクションを創出出来るかというところでした。
制作の様子は下記のような感じでした。ピンジャックは地球儀内部でひとつの基板につながっています。そのため、内部の配線は相当大変なものとなってしまいました。
以下少し、技術的なことについて紹介します。
ピンジャックにケーブルが挿されたか否かの判断はArduinoで行っています。各ジャックはスイッチのような働きをしており、デジタル入力端子に接続されています。Arduinoではそれらの端子の様子をチェックして、端子の状態に変化があると、それをインターネット上にある専用のサーバーに通知します。
インターネット上のサーバでは、端子の状態に応じてニュースの検索キーワードを生成して、NewYorkTimesのサイトに問い合わせを行います。
そしてその検索結果のテキストを、Ivona Text-to-Speechと言うサービスを利用してmp3に変換します。
あとはそのmp3をデバイスにダウンロードして再生する、と言う仕組み。と、簡単に書いてしまっているもののソフトウェア的には色々と試行錯誤したりもしました。例えばジャックにケーブルを指してから実際にニュースが再生されるまでにタイムラグがあると、ちょっと不自然な感じになってしまうので、そこをいかに自然に実現するかなど。
なお、下記のようにArduinoの公式ブログでも紹介頂きました。
EXPLORE RELATIONS BETWEEN NATIONS DAILY WITH NEWS GLOBUS