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各国の券売機事情

「これが当たり前」だと思ってしまって気がつかないことって,結構多いと思う.

たとえば電車に乗るときの切符を買うための自動券売機.日本の券売機が普通だと思っていたんだけど,実際には国によって(事業者によって?)全然違うわけで.

せっかくなので,いくつか比較したいと思う.本来ならそれぞれを画像付で説明したいのだけど,著作権とかの問題もあるので,文章のみで.

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インタラクション2008

インタラクション2008@東京に行ってきた.

インタラクションって言うのは,その名前のとおり相互作用に関する議論を行う場所です.

相互作用って言っても色々あるんだけれども,主に扱われているのは人とコンピュータ等の間の相互作用だったり,コンピュータ等を通して人と人との相互作用だったりとかです.そんなわけで,HCIの研究に首を突っ込んでる者としては行かなきゃねってことで,発表もしないのに聞きに行ったわけです.先生ありがとう!

発表の種類は3種類.プレゼン形式で発表する一般講演と,実際に動くデモを交えながら参加者と議論を行うインタラクティブ発表,そしてポスター発表です.ちなみに別の研究室の先輩はポスターで発表していましたが,ポスターセッションの開始直から,セッション終了まで,ずっと同じ人と議論してらっしゃいました.たぶん,2時間ぐらい.白熱しすぎですよ.まぁいいけど.

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デザイニング・インターフェース ―パターンによる実践的インタラクションデザイン

使いやすいデザイン,かっこいいデザインを1から作り出すのって難しい.もちろん,そんな人も世の中にはいっぱい居るんだろうけど,私には無理.

でも,既にあるデザインを真似する,つまり本歌取りすることならそんなに難しくはないと思う.たぶんだけど.

で,本歌取りするためにはどうすりゃいいかって言うと,良いデザインを沢山見るのが手っとり早いと思うのです.でも,道標も無しに色々なサイトを見回るのって大変です.そこでお勧めしたいのが本書.

この本では,多くのデザインをパターンごとに分類して整理し,そのデザインがユーザに与える影響を解説している.

この本の使い方は

  1. まず,全体を通して読む.
  2. アプリを開発する時に,開発中の部分に当てはまる項目に目を通す.

って感じの使い方が良いんじゃないかと思う.実際,デザインを写真付きで掲載しているからわかりやすいし,何かを作る時は是非とも手元に置いておきたい一冊.

新ウェブ・ユーザビリティ

Webユーザビリティといえば,ニールセン先生.

どうやら,ユーザビリティの世界で働く人にとっては,ニールセン先生とノーマン先生は偉大な2人ということらしい.この本は,そんなニールセン先生のウェブユーザビリティに関する本.

内容はといえば,ユーザビリティに関することなんだけど,今までの先生の本(というか彼の主張はいろんな本で取り上げられていたりするんだけど)の内容と,かなり重複する部分があるのは否めない,ただし,これからユーザビリティの勉強をしようとか考えている人に取ったら,中にはWebサイトの写真も多く使われていて,実例をもとに,これはココが悪いとか,これはココが良いとか説明をしてくれているので,非常にわかりやすいんじゃないかと思う.

また,この本で取り上げられている内容としては,Webサイトを何らかのビジネスに使っている人を対象に書かれているようなイメージがある.というのは,サイトにユーザが何かの目的をもって訪れることを前提に書かれているような気がするから.

まぁ,もともと個人サイトでユーザビリティを気にする人も少ないとは思うんだけど.

ヤコブ・ニールセンのAlertbox -そのデザイン、間違ってます

ヤコブ・ニールセンによるコラムを本として出版したものらしい.

だから,ネット上で読めるといえば読めるのだが,個人的には文章を読むときに紙に勝る媒体はないと考えているので,つい買ってしまった.後悔はしていない.

こんな言葉が,本の帯に書いてある.

Googleは騙せても,ユーザは騙せない

でも,このフレーズ,なんかおかしい.SEOに力を入れると検索エンジンで上位表示することはできても,Webサイトの存在目的は検索エンジンに表示されることじゃないですよね?っていう意味なのかもしれない.別におかしくはないんだけど,本の内容と異なる気がするのです.

この本の内容は,一言で言うならば,ユーザのことを考えてデザインしなさいって言うこと.

例えば,かっこいいFlashだとか,アニメーションっていうものはユーザにとって魅力的に見えてしまうかもしれないけど,実際に使いやすいかと言うとどうなんだろう?って言う話.

確かに数年前,書店のコンピュータの専門書コーナーでWebデザインに関する本をパラパラとめくってみると,ド派手なサイトが紹介されていたり,ド派手なコンテンツの作り方の解説が載っていたように思う.ただし,最近はあんまり本屋に行ってそういう本を見ないのでわからないので,どういう流れになっているのだろうか.

こんなデザインが使いやすさを生む―商品開発のためのユーザビリティ評価

例の,ノーマン先生の「誰のためのデザイン?」の実践とも言える本.事実,この本の中でも何回か「誰のためのデザイン?」に触れている.

この本では,ユーザビリティ評価やユニバーサルデザインについて三菱電機の製品開発での実例を挙げて説明を行い,実験や評価の仕方について説明している.たとえば,利用者を誘導するナビゲーションや,携帯電話インタフェースなどの実例を挙げて,現状調査から評価までを説明している.

また,本の中には,ユーザビリティの評価に使えそうなチェックリストなども書かれているので,実際の製品開発時の参考になるかもしれない.ただし,実例は面白いんだけど,ただそれだけの本になっているのがちょっと残念かも知れない.

エモーショナル・デザイン―微笑を誘うモノたちのために

またもや,ノーマン先生本.

前作である,誰のためのデザイン?では徹底的にユーザビリティについて論じていたのだが,デザインを考えるときに使い勝手も大事であるが,楽しさという要素も必要である.と,説いた本.

デザインを論理的に考えて,使い勝手,機能,形態を考えると,確かに使いやすくて素晴らしい製品はできるかもしれないが,そのような製品は,とてもつまらないものになるかもしれない.製品には芸術性,魅力,美しさというのも備わっているべきだと言うもの.

まず,美的に魅力的な製品を使うことで,仕事の効率があがるということが実験的にわかっている.

たとえば,私の経験に当てはめてみると,車を洗車した後は良い気分で運転ができる.本来,車なんてものは移動するための道具であるから,居住性が運転に影響することはあっても,外見は使い勝手に影響しなさそうであるのに,美しいもののほうが運転が気持ちよくできるのである.

この本では,思わずほしくなるような,感情に訴えるデザインについて分析を行っている.

実際に,インタフェースをデザインするときには,使い勝手は大事であるけれども,人が使う以上「美しさ」にも気を使う必要がある.と,まぁそういう本.

追記:私のイメージに近いことを,すごくわかりやすく書いておられる記事を見かけたので勝手にリンクしてみる.「最適化」を「ユーザビリティ」と,「ブランディング」を「美しさ」と置き換えてもらえば,意味が通ると思う.

Web制作の近未来像

しかし,ユーザビリティはある程度は定量的に評価できても,美しさとか,楽しさを定量的に評価するのって難しいなぁ….

誰のためのデザイン?―認知科学者のデザイン原論

インターフェースの世界には,有名な人が何人かいるんだけど,この本の著者はDon Normanと言う人.正直,ユーザビリティの勉強をする前には,聞いたこともなかったんですが,なんでも,某原子力発電所事故の原因をヒューマンエラーであるが,原発の制御室にはラベルも書いてない同じ形の多くのスイッチが並んでおり,押し間違えても責められることではない.と報告したことで有名らしい.また,Apple computerやHPで研究員をしていたとか.インターフェースの父と呼ばれるとか,まぁとにかく凄い人らしいです.

悪いデザインとは何か?

たとえば,押すことで開くドアを引いてしまった経験が1度や2度はあると思います.

この原因はなんだろうか?私が悪いのか?もちろん,その可能性もある.でも,ドアのそばでしばらく観察していて,同じ失敗をする人が大勢いるとすれば,それはドアが悪いのではないだろうか?世の中の産業事故,飛行機事故や船の衝突事故などが起こると,原因はヒューマンエラーと認定されることがある.しかし,本当に人間が悪いのか?「デザインが悪い」という考え方は無いのだろうか?

この本ではまず,人がものを使う時,動作をおこなうとき,どのような事象が起こっているのかを分析している.そして,思考の流れを分析し,デザイナするという行動について分析している.そして,最後にユーザ中心のデザインというものを提言し,そのための7つの原則をあげ,それぞれについて説明を行っている.

この本は,デザインの目的とは何か?誰のためのデザインなのか?ということについて書かれている.非常に考えさせられる面白い本なので,ユーザーインターフェースの研究をする人に限らず,Webも含んで製品やサービスを作る人,提供する人には是非お勧めしたい一冊.

私も,今後ソフトを作る時にはデザインの方向性を誤らないようにしなければ.

使いやすさのためのデザイン ユーザーセンタード・デザイン

これは,ユーザビリティ分野の本.

三波春夫の「お客様は神様です」という言葉が示すとおり,ユーザ,つまり消費者がいなかったら物は売れな い.にもかかわらず,製品開発をする人の多くは,「こういうのがあったら便利だよね!」「こんなのカッコイイよね!」「こんなすごいものを開発したぜ!俺 SUGEEEE!」といったように,どうしてもユーザの使い勝手ってものを軽視しがちなんだと思う.

そんな中,IBMでは全社的にユーザーセンタード・デザイン(UCD)に取り組んでいる.

この本では,UCDとは何か?から始まり,IBMの製品(ThinkPadやHomePageBuilderなど)にUCDを適用し成功した事例,そしてUCDのプロセスと評価方法について書かれており,この本を読めば,「どうやってユーザ中心の製品を作ればいいのか」ってのがわかると思う.

が,実際にそれを実践できるかっていうことになると,中小企業には難しいんじゃないかな?とか思う.

でも,時代は「技術中心で新しい機能を組み込んだ商品をいかに安く作るか」ではなく,「ユーザにとって使いやすく,より魅力的な商品やサービスをいかに作るか」にシフトしており,ビジネスの面でも「ユーザ中心」がカギになってくるのは間違いないと思う.

そういえば,この本とは関係ないんだけど,iPhoneについて興味深い記事があったのでリンクしてみる

こんな風に,誰にでも直感的に使えるユーザインタフェースを目指したいですね.

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